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アニメーションブートキャンプ 2015

概要

アニメーションブートキャンプ 2015
文化庁委託事業 | 平成27年度メディア芸術連携促進事業 連携共同事業

 

アニメーションブートキャンプの総本山ともいえる3泊4日の合宿形式によるワークショップです。2012年度から毎年開催されており、今年度が4回目になります。

 

日時:平成27年11月20日(金)~23日(月・祝)3泊4日
会場:東京藝術大学 那須高原研修施設
参加人数:15名(男5名・女10名)
参加者データ: ・所属:専門学校生 7名・大学生 5名・大学院生 1名・その他 2名
・平均年齢:21.6歳
・居住地: 東京、神奈川、埼玉、愛知、千葉、京都、福岡
※「アニメーションブートキャンプ 2015 京都」参加者が、4名参加。

 

那須マップ

実施体制

講師

  • 板津 匡覧(アニメーター)  
  • 稲村 武志(アニメーター)
  • 大谷 里恵(アニメーター)  
  • 片渕 須直(アニメーション監督、脚本家)  
  • 後藤 隆幸(アニメーター、キャラクターデザイナー、株式会社プロダクション・アイジー)  
  • 瀬口 泉(アニメーター)  
  • 富沢 信雄(アニメーション監督、株式会社テレコム・アニメーションフィルム)

>>講師プロフィール

 

ディレクター  

  • 竹内 孝次(アニメーションプロデューサー)  
  • 布山 タルト(東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻 教授)

プロデューサー  

  • 岡本 美津子(東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻 教授)

マネージャー

  • 面髙 さやか(フリー)

事務局

  • 森ビル株式会社

募集方法

メディア芸術連携促進事業HP「メディア芸術カレントコンテンツ」での告知、アニメーション関連の学科を持つ専門学校・各種学校、大学、美術系のコースを持つ高等学校等へフライヤー配布等。

 

応募に際しては作画課題が課され、講師陣の審査により15名が選抜されました(倍率1.8倍)。「アニメーションブートキャンプ2015京都」の参加者からも応募があり、4名が選ばれました。

 

» メディア芸術カレントコンテンツ

カリキュラム

アニメーションブートキャンプの3つの基本理念「自己開発・自己発展できる人材を育てる」「観察することの重視」「他者に伝わる表現の重視」に基づき、2つの課題とそれを補う4つの講義からカリキュラムが構成されました。

 

課題に取り組む過程で、講師たちは、参加者たちの「こうしたい」に応える形で、実際に描いてみせながら作画のポイント、問題解決のヒント、異なるやり方の可能性などを示します。第一線で活躍するプロのアニメーター達が学生たちと机をならべ、一日中すぐ間近にいて濃密な指導を行ってくれる点は、本プログラムならではの特徴といえます。

 

また、アニメーションブートキャンプは協同的な学びを重視しており、課題制作は3人1組のグループワークですすめられます。初対面の参加者同士が協力しあい、1本の作品を作り上げる過程は、独りよがりの表現に陥ることなく「伝わる表現」を模索する上でも有効です。

アンケート

ブートキャンプに参加して良かったと思いますか?

 

  • ▪ 強くそう思う                            73.3%(11名)
  • ▪ そう思う                                   13.3%(2名)
  • ▪ あまりそう思わない                  0%(0名)
  • ▪ 全くそう思わない                     0%(0名)
  • ▪ 回答無し                                   13.3%(2名)

 

ブートキャンプで自分が学んだことを1つだけ挙げるとしたら何ですか?

 

  • ▪ 第一線のプロの、アニメーションに対する姿勢とクオリティのレベルの高さを見ることができたのが非常に勉強になりました(専門学校生)
  • ▪ 上手いアニメーターほど、自分が描きたい動きをやってみているということです(大学生)
  • ▪ 「人に伝える」という事をもっと考えなければならないと感じました。それまでアニメーションに関してずっと一人で作業をする事が多かったので、今回グループを作り共同で1本の作品を作るのは初めてでした。自分の描いたイメージが相手に伝わっているか、ひとりよがりになっていないか、実際に作ったものが見る人にちゃんと伝わっているのか、それらをより意識して取り組むことが大事だと実感しました(その他)

 

ブートキャンプで学べることと、学校で学べることには、何か違いがあると思いますか?

 

  • ▪ 大きく違う                               46.7%(7名)
  • ▪ ある程度は違う                         26.7%(4名)
  • ▪ あまり違いはない                     0%(0名)
  • ▪ 全く違いはない                         0%(0名)
  • ▪ わからない                               13.3%(2名)
  • ▪ 回答無し                                   13.3%(2名)

 

(「違いがある」と答えた方へ)それは具体的にどのような違いだと思いますか?

 

  • ▪ 学校では作画の細かい技術というより、伝えたいことやコンセプト、ストーリーなどを重視してやっているので、(ブートキャンプでは)具体的な技術や考え方を集中的に学べたところです(大学生)
  • ▪ 実際の現場でアニメーションの仕事をされている方々に直接指導して頂ける事は大きいと思います。自分が描いたものに対し、直接鉛筆を使って教えて頂いたのは貴重な経験になりました(その他)
  • ▪ 学校では理論的なところや手法に重点がおかれるが、ブートキャンプでは自分たちの制作を通して講師の方々から直接指導して頂けるので、プロのアニメーターの線やスピード感、考え方を直接見ることができる点が違うと感じました。うまい人の描いているのを見るのが一番勉強になります(専門学校生)

 

講師の教え方について感想をきかせて下さい。

 

  • ▪ 経験に基づいた根拠や具体例がたくさんあり、とてもわかりやすかったです(大学生)
  • ▪ テクニックではなく、自分で考えさせて実際に描いてみて自分で気づくというプロセスの中に講師の方々の指導があったので、非常に学習効果が高かったと思います。また講義ではプロの方が何を考えて作っているのかを具体例を交えて説明頂いたことも非常に勉強になりました。また講師の方の修正していただくのをすぐ隣で見られたことは何より勉強になりました(専門学校生)
  • ▪ 少人数制だったので、少しの疑問でも質問しやすかったです(専門学校生)

 

ブートキャンプに参加する以前と今とで、自分の中で何か変化があったと感じますか?

 

  • ▪ あった                                      86.7%(13名)
  • ▪ なかった                                   0%(0名)
  • ▪ 回答無し                                   13.3%(2名)

 

(「変化がある」と答えた方へ)それは具体的にどのような変化ですか?

 

  • ▪ 何を意識して作画したらいいのかが参加前よりも明確になった(専門学校生)
  • ▪ 自主制作の原画を描いていたら、一緒に作っている友達に「線きれいになったね」と言われました(大学生)
  • ▪ プロになろうとするならば、もっと自分の作画に責任をもって描かなければならないことがわかりました。また、自分が頑張らなければ他の共同制作者に迷惑がかかってしまうことも身をもって学びました。自分のアニメーション力が圧倒的に不足していることを実感し、もっと物事を観察していかないといけないと思うようになりました(専門学校生)

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